外国人とコミュニケーションをとるのにどのくらいの語学力が必要?①

英検4級保持者、ミゲルです。

 

 

今回は、外国人とコミュニケーションをとるために必要な語学力について語ります。

 

そもそも、外国人とコミュニケーションをとる、といっても実際には色々な場所・方法があります。

 

大きく分けて2つ

 

1 ネット上で会う

2 実際に会う

 

ですが、さらに細かく分けると、

 

1-1 言語交換サイト(①)

1-2 ツイッター等のSNS

1-3 オンライン英会話レッスン

2-1 国内

2-2 国外

 

こんな感じですかね。

 

そして、どのくらいの語学力が求められるかというのは、これらの場面によって異なってきます。さらに言えば、どのような目的で・何語を話す外国人と出会うかによっても異なってきます。

 

そこで今回は、もっとも需要のあると思われる英語を代表にして(※)、どのくらいの英語力が求められるかについて、上の5つの項目のうち、「1-1 言語交換に特化したSNSについて見ていきます

 

※なお、英語以外の言語を学習する場合でも、どの程度英語力を持っているかということは重要です。以下のことは、英語以外の言語を学びたい方にも当てはまると考えて良いと思います。

 

1-1 言語交換に特化したSNS

1 言語交換とは

そもそも「言語交換」とは、異なる言語の話者が互いに自分の母語(あるいは自分が堪能な言語)を教え合うことをいいます。英語ではlanguage exchangeといわれるものです。

 

言語交換に特化したSNSとは、まさに言語交換目的の人々が集うSNSのことをいい、言語交換サイトに登録し、アカウントを作成、色々な条件を設定して検索、自分が学びたい言語を母語とする人に絡んでゆく…

 

 

 

そんな空間です。色々なサイトがあるので、自分の好みに合ったものを選べば良いと思います。ちなみに、私はInterpalsというサイトをよく利用していました。

InterPals: Meet the World. Make friends, travel and learn languages today!

 

2 求められる英語力 

では、言語交換サイトで外国人とコミュニケーションをとるにはどの程度の英語力が必要か。

 

正直なところ、求められるレベルは比較的高い気がします。具体的に言えば、

 

英語の読み書きができ、辞書などを手元に置きながらであれば、自分の意思を伝えたり、相手の意思を読み取ったりすることができるレベル

 

くらいではないか、と感じます。

 

「言語交換は言語学習の手段やのに、なぜこんなに高いレベルが求められるんや?」

「英語を学習するためには英語ができなアカンのか?」

 

と思われるかもしれません。しかし、このようなレベルが求められるのにもいくつか理由があります。以下の観点から整理してみました。

 

(1) 英語は事実上の世界共通語である 

何と言っても、英語は事実上の世界共通語です。そのため

 

①言語交換サイトがそもそも英語表記であり(定評のあるサイトは英語であることが多いです)、最低限の読み書きできないとアカウント登録すらできませーん

②相手の人が日本語を理解できない場合、英語を使うしかありませーん

 

ということが生じます。とくに後者②については、

 

「日本語学習者に日本語を教えて、代わりに英語を教えてもらおう!いや、ちょっと待てよ。日本語が分からない人に日本語を教えるときに日本語を使うのか…?日本語ができない人に英語を教えてもらうときは日本語で教えてもらうのか…?」

 

という歯がゆい事態に陥るということです。やはり、手元に辞書を置きながらであっても、英語の読み書きができ、英語でやりとりすることができる能力は必要なのです。 結局英語が正義です。英語万歳。

 

(2) 言語交換SNSもあくまでコミュニケーションの手段である

これは私個人の意見ですが、相当の英語力が無いと、話しかけても会話が続かない可能性があります。拙い英語、中身のない英語で話しかけた場合、相手の人が

 

「かわいい子だなぁ。僕/私が手取り足取り英語を教えてあげよう!」

 

と思ってくれれば良いのですが、

 

「何言ってんだ、コイツ?」

 

となってしまう可能性もあるということです。

 

言語交換サイトとは言っても、コミュニケーションの場であることに違いはなく、人と仲良くするために必要な能力は最低限必要です。人と仲良くするために必要な最低限の能力とは、

 

文章の読み書きができ、辞書などを手元に置きながらであれば、自分の意思を伝えたり、相手の意思を読み取ったりすることができる能力

 

ではないでしょうか。そのような意味で、英語がある程度できるということは、いわば「礼儀」のようなものともいえます。この点に関しては、何も外国人との交流に限ったことではありませんね。

 

(3) 文化の違い

さらに、上の(2)とも重なる部分がありますが,相手の人が皆さんと同じ「日本人」ではないということも忘れてはなりません。

 

日本人同士であれば、「相手の気持ちや考えをくみ取る」ということが日常的に行われています。簡単に言えば、

 

「言わんでもわかるやろ?」

「あぁ、きっとこの人はこういうことが言いたいんだな」

 

という暗黙の了解のようなものがあるということです。他方で、外国人との交流において、このような暗黙の了解は通用するとは限りません(もちろん、相手の人が日本の文化に詳しい場合や、日本人的な性格の持ち主である場合などには通用することもあります)。

 

「何言ってんだ、コイツ?」

 

で終わってしまうおそれもあるということです。やはり、このような事態を避けるためにも最低限自分の意思を伝える能力は必要になってくるのです。

 

3 まとめ

さて、ここまで長々と相当の英語力が必要であることを説明してきましたが、英語でコミュニケーションをとる自信がないからと言って悲観しすぎる必要はありません。

 

なぜなら、いったん登録してしまえば、日本語が流暢な外国人を検索して交流することができるからです。日本語を学習していてある程度日本語を理解できる外国人は、思いのほか多かったりします。

 

なので、現時点で英語力がそれほど高くなかったとしても、諦める必要はありません。基本的には、無事言語交換サイトに登録することができれば、外国人と交流をすることは可能になると考えて良いと思います。

 

もちろん、外国語学習初心者のための日本語表記のサイトもあります。英語表記のサイトを胡散臭く感じる方もいると思いますので、そういった方は日本語のサイトを探すのが良いでしょう。

 

なお、今回は英語力にフォーカスしましたが、例えばスペイン語を学びたい場合に相当のスペイン語力を持っていることが望ましいというのは言うまでもありません。

 

しかし、「何人であれ、結局みんな英語はできる」なのです。スペイン語を学びたい人は、スペイン語が全然できなくても英語ができればコミュニケーションをとることができます。

 

英語は正義である

 

ということです。言語交換SNSを利用して交流を試みる場合には

 

英語の読み書きができ、辞書などを手元に置きながらであれば、自分の意思を伝えたり、相手の意思を読み取ったりすることができるレベル

 

は必要だと思います。